マレーシアの乳がん統計
2020年12月に国際がん研究機関(IARC)が発表した統計によると、乳がんが 肺がんを抜いて世界で最も多く診断されるがんとなり、女性のがん死亡者全体の6人に1人の原因となっていることから、この状況への対応の重要性がより一層高まってきています。
上の図は、2007年から2011年にUMMCで診断された女性の5年全生存率を示しています。(Taib NA et al. 2011)。
別の研究では、マレーシアとシンガポールで1995年から2003年に診断された病院ベースのコホートにおいて、ステージI、II、III、IVの5年全生存率がそれぞれ93.6%、76%、44%、9.3%と報告されています。
2018年のマレーシアSCANの報告では、マレーシアの5年相対生存率はステージI,II,III,IVの乳がんで87.5%、80.7%、59.7%、23.3%である。
このばらつきは、政府病院のすべての患者がCtscansを利用できるわけではないので、治療法の種類や病期分類における時間差の影響によるものと思われる。さらに、相対生存率と全生存率は同じではない。
参考文献
1.Taib NA, Akmal MN, Mohamed I, Yip CH. 乳がん患者の生存率の向上 -アジア太平洋地域のマレーシアの単一施設における2つの期間の傾向.Asian Pac J Cancer Prev.2011;12:345-9.
2.Pathy NB, Yip CH, Taib NA, Hartman M, Saxena N, Iau P, Bulgiba AM, Lee SC, Lim SE, Wong JE, Verkooijen HM; Singapore-Malaysia Breast Cancer Working Group(シンガポールマレーシア乳癌ワーキンググループ).アジアの多民族環境における乳癌:シンガポール-マレーシア病院ベースの乳癌登録からの結果。Breast.2011 Apr;20 Suppl 2:S75-80.Epub 2011 Feb 12.pmid: 21316967.
3.マレーシア保健省国立がん研究所国立がん登録所(2018).Malaysian Study on Cancer Survival (MySCan).本書は、電子版(http://nci.moh.gov.my/index.php/ms/main-menu-2/laporan)でも入手可能です。
